「建築業界って怖いイメージの人が多いよね」
「何で建築業界ってガラの悪い人たちが集まるんだろう?」
家やビルなどの建物が作られている現場で目にするのは屈強な漢気溢れる人物像。
建築業界や施工管理のブラックな印象が拭えない要因の一つとも言えます。
この記事では、現役キャリアアドバイザーとして
月間100件以上の面接を行う私が
建築業界にはなぜブラックな働き方やネガティブな風習が強く残っているのかを教えます。
この記事を読めば、ものづくり大国である日本を支えてきたの建築業界の歴史がわかります。
【結論】敗戦後の日本を支えてきた大和魂が、そこにはあった。
ものづくり大国である日本、その中でも半永久的に繰り返されるのが建物の建設。
新しい建物ができたり、昔の建物を修繕したり、日本から建物が無くならない事に加え、
日本から職人や施工管理職がいなくなることはありません。
ただ、それと同じほどに昔から無くならない「建築業界=ブラック」という印象。
口コミとはリアルなので、間違ってはいないかもしれないですが
なぜブラックと言われているのかを紐解いていきましょう。
諸説ありますが、納得のいく答えがそこにはあります。
ブラックな理由1:戦争により更地になった日本を復興する必要があった。
施工管理という仕事が「激務」「長時間労働」と言われる背景には、日本の建設業界が歩んできた歴史が深く関係しています。
特に大きな転換点となったのが、第二次世界大戦後の「復興期」にあたる時代。
1945年の敗戦後、日本各地の都市は空襲によって壊滅状態となってしまいました。
今では復興は進み、その傷跡は歴史の教科書の中に飾られています。
東京・大阪・名古屋・福岡など、多くの都市で住宅、道路、橋、港、工場が焼失し、人々が生活する基盤そのものが失われました。
つまり当時の日本は、「ゼロから国を作り直す」必要があったんです。
ブラックな理由2:お金も資源もない中で「努力と根性」のみで支えてきた。
戦後の日本は、今のような豊かな国ではありませんでした。
資源もない。お金もない。重機も少ない。建設資材すら安定供給されていない。
そんな状態から、日本はインフラや都市を復興していったのか…では何で補ったのか。
答えはシンプル。「人の力」だったんです。
足りないものを“長時間労働”で埋めていました。現在の建設現場には、
ICT施工/ドローン測量/BIM/重機の自動化/工程管理ソフトなど、文明の力がたくさんあり触れています。
しかし戦後直後は、そんなものは当然ありませんよね。機械が不足していたため、多くの作業を人力で行うしかなかった。
すると当然ですが、「人数を増やす・長時間働く・休日を削る」ことで工期を守るしかなくなる。
つまり当時の建設業界は、「技術」ではなく「気合」で運営していたとも言えるのです。
ブラックな理由3:その時代を支えた人達が社長になり、血を受け継いできた。
戦後復興や高度経済成長を支えた建設業界の中心人物たちは、その後、会社の幹部や社長になっていきました。
彼らは実際に、寝る間も惜しんで働き、日本を立て直してきた世代です。そのため、「長時間働くのは当たり前」「現場は気合で乗り切るもの」といった価値観を強く持っていました。
そして、その成功体験を“正しい働き方”として次の世代へ受け継いでいったのです。結果として建設会社では、昔ながらの精神論や根性論が文化として定着していきました。
特に施工管理は責任が重いため、「現場監督なら休日返上でも当然」という空気も生まれやすくなりました。
もちろん、当時の経営者たちに悪気があったわけではありません。実際にその働き方で会社を成長させ、日本のインフラを築き上げてきたからです。
しかし時代が変わり、若い世代の価値観や働き方も変化した現在では、その文化とのズレが大きくなっています。
施工管理がブラックと言われる背景には、“昭和の成功体験”が今も業界に残り続けていることが大きく関係しているのです。
ブラックな理由4:社長の考えが企業理念になり、社員に刷り込まれる。
建設業界では、創業者や社長の価値観が、そのまま会社の文化や企業理念として根付くケースが少なくありません。
特に戦後復興や高度経済成長を経験した世代の経営者は、「長時間働くのは当たり前」「現場は根性で乗り切るもの」という考え方を持っていることがあります。
そして、その価値観が社内ルールや教育方針として受け継がれ、社員にも「正しい働き方」として刷り込まれていくのです。
その結果、無理な働き方に疑問を持ちにくい空気が生まれ、施工管理のブラック体質が改善されにくくなっている側面があります。
ブラックな理由5:未だ残る昭和の風習がSNSの発展で拡大されている。
ブラックな理由5:未だ残る昭和の風習がSNSの発展で拡大されている。
現在の建設業界では、昭和時代から続く「長時間労働は当たり前」「休まず働く人が偉い」といった価値観が、まだ一部に残っています。
以前であれば、その文化は会社の中だけで共有されるものでした。しかし近年はSNSの発展により、施工管理の過酷な働き方や精神論がインターネット上で広く発信されるようになりました。
その結果、「施工管理=ブラック」というイメージが急速に拡大し、業界全体の印象にも大きな影響を与えています。
一方で、SNSによって労働環境の問題が可視化されたことで、働き方改革や待遇改善を進める企業も増え始めており、業界が変わるきっかけにもなっています。
まとめ:大和魂と文明の力のハイブリッドを目指そう
施工管理の発展は、日本人の努力と責任感によって支えられてきました。
これからは根性論だけに頼らず、ITや効率化も取り入れながら、持続可能な建設業界を目指すことが重要です。

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